Artist

たつのアートシーンには、芸術や文化をつむぐ数多くの創造者たちが集まっています。

  • 龍野
    国際映像祭
  • 龍野
    舞台芸術
  • 山展

龍野国際映像祭

アニメーション作家・絵本作家

山村浩二

ショーケースプログラム

1964年生まれ。1987年東京造形大学卒業。90年代「パクシ」「バベルの本」など子供向けアニメーションを制作。「頭山」(2002年) が第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー、ザグレプ他6つのグランプリを受賞、「今世紀100年の100作品」の1本に選出される。「カフカ 田舎医者」 (2007年) がオタワ他7つのグランプリを受賞、アニメーション作品の受賞は100を超える。世界4大アニメーション映画祭すべてでグランプリを受賞した唯一の監督。2021年、過去25年間の優れた世界の短編監督25人のトップ2に選出。2021年初の長編「幾多の北」が完成。絵本「おやおや、おやさい」(文:石津ちひろ)は累計40万部を超えるロングセラー、他に「ちいさな おおきな き」(文:夢枕 獏、第65回小学館児童出版文化賞受賞)、「ぱれーど」(文・絵)など、絵本画家としても活躍。NHK「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「べるがなる」の作詞。川喜多賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、紫綬褒章受章。映画芸術科学アカデミー(米)会員、日本アニメーション協会副会長、ASIFA日本支部理事、ひろしま国際平和文化祭メディア部門ディレクター。ヤマムラアニメーション有限会社代表取締役、中国美術学院客員教授、東京造形大学客員教授、東京藝術大学教授。東京在住。

アニメーション作家

宮嶋龍太郎

ショーケースプログラム

1989年東京生まれ。2015年東京藝術大学先端芸術表現科卒。2017年同学アニメーション専攻修了。2020年同研究科博士課程入学。墨絵によるアニメーション作品《RADIO WAVE》《AEON》《CASTLE》等でこれまでに120映画祭にノミネート、18受賞。2014年にアニメーション作品「樽の世界」の題材取材として兵庫県龍野町を訪れる。2020年より龍野国際映像祭企画。2021年に淡路人形浄瑠璃「戎舞+」のオリジナルアニメーションを担当。

映像作家

高木マレイ

ショーケースプログラム

1982年兵庫県西宮市生まれ。フランス映画祭in 神戶やラグジュアリーブランドなどのイベントプロデュース、神戶ファッション美術館クリエイティブ・ディレクター、神戶ファッションウィーク実行委員などを経て、映画監督/写真家に転身。プロデュースする対象を自身に置き換え、谷崎潤一郎「陰翳礼讃」を原案とする映画『IN-EI RAISAN』が初監督作品となり、映像を通じて様々な文化発信を行う。

ヤン・マテイコ美術アカデミー(クラクフ)
Jan Matejko Academy of Fine Arts in Kraków, Animated Film Studio

ヤン・マテイコ美術アカデミーアニメーションフィルムスタジオ 短編映像選

アニメーションフィルムスタジオは1957年に設立され、ポーランドの美術大学での教育を開始した。本スタジオでは、若手作家、アニメーター、画家、版画家や彫刻家たちがアニメーション制作に携わることができ、学生の興味関心に応じて、芸術的個性に注目しながら経験を広げることができる。今日、スタジオはアニメーションフィルム科となり、修士課程まで進むことができる。アニメーションフィルムスタジオは毎年多くの学生を受け入れ、外国からの学生たちも多く、専門分野あるいは補完的な分野として学ぶことが可能である。在学生や卒業生たちの活躍も目覚ましく、国内外のフェスティバル、例えばベルリン映画祭、カンヌ、アヌシー、ニューヨーク、ザグレブ、広島などの映像祭で若手作家たちが大きな成功を収めている。

龍野舞台芸術

舞台芸術家・作曲家

陽介

オープニングアクト

太鼓芸能集団鼓童に18年間在籍後、人間国宝・坂東玉三郎氏による演出「アマテラス」にスサノオ役で出演。その後「陽介」として独立。太鼓奏者でありながら演出家としても活躍し、世界の芸能と芸術をアートでつなげるプラットフォーム、「株式会社TEAM EN」を設立。近年は欧州での活動も精力的に行っている。

発酵デザイナー

小倉ヒラク

オープニングアクト

「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、東京農業大学の醸造学科研究生として発酵を学びつつ、全国各地の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作やワークショップを行っている。2020年4月、東京・下北沢のBONUS TRACK内に実店舗「発酵デパートメント」をオープン。発酵文化を継承し、未来に発展させていくための運動体としての場所として育てている。発酵デザインラボ株式会社CEO。

歌手

多田周子

オープニングアクト

兵庫県たつの市出身。京都芸術大学音楽学部声楽科に入学。卒業後はオーストリアに音楽留学。「赤とんぼ」や「ふるさと」をはじめとした日本を代表する童謡や抒情歌を『歌で届ける日本の心』という思いを込め、日本のみならず世界との歌の架け橋として歌手活動を行う。また、日本の心を歌ったオリジナル曲にも力を入れ2015年メジャーデビューを果たす。

インストゥルメンタル・アコースティック・デュオ

Jusqu'à Grand-Père(ジュスカ・グランペール)

ジュスカ・グランペール ライブ

ギター高井博章とヴァイオリンひろせまことによるインストゥルメンタル・アコースティック・デュオ。1999年結成。楽曲提供やレコーディング・ツアーサポート、CM曲、テレビドラマ、バラエティ番組の挿入曲、NHKの番組テーマ曲や特番などの楽曲提供。2017年4月より大阪のFM COCOLOにて、毎週金曜日24時~25時ジュスカの番組「Daiwa Sakura Aid Jusqu’a Midnight Stroll』がスタート。

現代音楽(前衛音楽)作曲家

薮田翔一

コンサート 三木露風の詩による童謡全集1~薮田翔一作曲~

2011年東京音楽大学大学院作曲科を首席で修了。2015年に世界最高峰のジュネーヴ国際音楽コンクール作曲部門優勝で日本人初の優勝。その模様は報道ステーションでも取り上げられる。2016年文化庁長官表彰(国際芸術部門) 2016年第26回出光音楽賞受賞を受賞し、現代音楽の作曲を中心に幅広く活動をしている。また、2014年に兵庫県たつの市で開催された龍野アートプロジェクトで舞台監修、2015年、2016年には音楽監督を務める。

劇団

安住の地

劇団「安住の地」による公演

京都を拠点に活動している劇団/アーティストグループ。2017年旗揚げ。演劇を主軸に置きながら、音楽・写真・映像・ファッションなど様々なカルチャーとコラボレーションし「ミクストメディア」な作品を発表し続けている。複数の作家やジャンルの異なる作家や俳優が集い、ひとつの作品を組み立てていくスタイルは、SF劇・コメディ・メディアアート劇・VR劇・音楽劇・無言劇などすさまじい振れ幅で展開し、新感覚でカオティックな劇体験を生み出している。

人形芝居

えびす座

人形芝居 えびす座

西宮の傀儡師の演じる人形操りは「夷かき」と呼ばれ、人形の箱を首から下げて人形を操り全国を廻りえびす信仰を広げました。安土・桃山時代に西宮の傀儡師の活動は最盛期を迎え、淡路や徳島の人形浄瑠璃に発展していきましたが、西宮では徐々に廃れていき、明治の終わりに吉田小六を最後に消滅してしまいました。私たち人形芝居えびす座は、この「えびすかき」を貴重な地域文化遺産として復興させることを目的に商店主で結成しました。阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた西宮中央商店街を含む地域のまちおこしのシンボルとして設立した戎座人形芝居館を主に、子どもや大人も楽しめる「えびすかき えびす舞」、五穀豊穣を祈って土地を踏み鳴らし、天地の神々を呼び起こす「寿式三番叟」、えびす語り「おこしや伝説編」、狂言あそび「猫太夫と鯛おとこ 〜釣りやんせ」などを上演しています。平成21年12月には西宮神社ならびに百太夫神社の前で正式に「えびすかき再興」を宣言。消え失せた口上を再現し、神と人間の媒体である人形を回して人々を勇気づけた門付け「えびすかき」を再現してまいります。

能楽団体

瓦照苑

半能「石橋」公演

上田拓司(観世流能楽師シテ方)を代表とする能楽団体。風光明媚な地、夙川を拠点に、いろいろな世代の方々に能をもっと親しく知って頂くために、主催公演「照の会」ほか、外部公演や教室事業、講演等、様々な活動を行っている。

山展

ダニエル・コニウシュ

Daniel KONIUSZ

ダニエル・コニウシュ
《Untitled (14.39.33)》2021

1985年生まれ、ポズナン(ポーランド)在住。2012年ポズナン美術大学卒業。同大学博士学位取得。主にオーディオビジュアル作品を制作する。ポズナン芸術大学のメディアアート部長。同大学にて音響スタジオ「オーディオ・スフィア」運営。音、建築、写真、彫刻など様々なメディアを使用し、コンテンポラリー・ナレーション、対人コミュニケーションの形式と言語、意味論や経済的なコミュニケーションのパターンに焦点を当てたインスタレーションを発表。国内外の多くの展覧会に参加、「セレブレーション 日本ポーランド現代美術展」2019及び龍野アートプロジェクト2020にも出品。

Born in 1985. Doctor of Fine Arts, lives and works in Poznań, Poland. Since 2011 head of Audiosphere studio at the University of Arts in Poznań. Since 2019 dean of the Faculty of Animation and Intermedia at the University of Arts in Poznań. In his work he uses various media; installation, sound, architecture. His main interest in the art field is focused on the issues of contemporary narratives. That manifest in the forms and languages of interpersonal, audio, visual, semantic and economic communication. In his work he uses and mixes media such as: sound, installation, photography, sculpture, architecture. His works have been presented at dozens of exhibitions in Poland and abroad; Japan, Kyoto Art Center, Nijo-jo Castle, The Terminal Kyoto, Italy, Dama Palazzo Paesana in Turin, Germany Melange Gallery, Cologne, Hal galleries in Berlin, China, Urumqi-Pekin, Ukraine, Lviv Palace of Art in Lvov, Egypt, Townhouse gallery in Cairo, Warsaw - Centre for Contemporary Art Ujazdowski Castle, East Gallery, Warsaw, Poznan - National Museum, Arsenal Gallery in Poznan, Contemporary Museum in Wroclaw.

宮嶋龍太郎

MIYAJIMA Ryotaro

宮嶋龍太郎
《RADIO WAVE》2016

1989年東京生まれ。2015年東京藝術大学先端芸術表現科卒。2017年同学アニメーション専攻修了。2020年同研究科博士課程入学。墨絵によるアニメーション作品は国内外で高く評価され、《RADIO WAVE》は32映画祭 21の国と地域で選出、《CASTLE》(2019)はETIUDA&ANIMA映画祭など13映画祭にて受賞、68映画祭で入選。龍野アートプロジェクト2019、2020に出品、2020年より龍野国際映像祭企画。2021年に淡路人形浄瑠璃「戎舞+」のオリジナルアニメーションを担当。

Born in Tokyo in 1989. Graduated from Tokyo University of the Arts, Department of Advanced Art Expression in 2015. In 2017, he completed the animation major at the same school. In 2020 he entered the doctoral program at the same graduate school. His animated works by sumi painting have been highly acclaimed at home and abroad, "RADIO WAVE" was selected in 21 countries and regions of 32 film festivals, and "CASTLE" (2019) was awarded at 13 film festivals such as ETIUDA & ANIMA film festival, and selected at 68 film festivals. He exhibited at Tatsuno Art Project 2019 and 2020, and has been planning the Tatsuno International Film Festival since 2020. In 2021, he was in charge of the original animation of Awaji puppet plays.

アグニェシュカ・ポルスカ

Agnieszka POLSKA

アグニェシュカ・ポルスカ
《話す山》2015

1985年ルブリン(ポーランド)生まれ、クラクフ美術アカデミー(ポーランド)とベルリン芸術大学(ドイツ)で学ぶ。写真や映像を用いたインスタレーションで知られ、古い写真やオブジェなどを用いながら、それらの意味を読みかえ、歴史に埋もれそうになる物事や美術史上の出来事を蘇らせる。2013年ワルシャワ近代美術館とポーランド映像インスティテュート映像賞受賞。2014年から2015年にかけてアムステルダム市立美術アカデミー滞在制作。ベルリンとワルシャワ(ポーランド)を拠点に国際的な活動を続ける。龍野アートプロジェクト2016、2018に出品。

Born in Lublin (Poland) in 1985, she studied at the Krakow Academy of Fine Arts (Poland) and the Berlin University of the Arts (Germany). Known for her installations using photographs and videos, she uses old photographs and objects to reread their meanings and revive things and events in art history that are likely to be buried in history. She won the 2013 Warsaw Museum of Modern Art and the Polish Video Institute Video Award. She stayed at the Amsterdam Academy of Fine Arts from 2014 to 2015. She continues her international activities based in Berlin and Warsaw (Poland). He exhibited at Tatsuno Art Project 2016 and 2018.

山下耕平

YAMASHITA Kohei

山下耕平
《冬期避難小屋》2017

1983年茨城県生まれ。2008年京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻卒業、2010年同学大学院美術研究科絵画専攻造形構想修了。2012年「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」出品。様々な素材や技法によるインスタレーションを手掛ける。「山」を対象として、登山を実践することで獲得するリアルな身体経験や記憶、また登山用具や山岳史といったアウトドアカルチャーを積極的に取り込み表現。「遠い」「近い」といった距離感覚・時間・スケールの混ぜ合わせで生まれる「遠近」のズレ、その歪みを起点とした測り直しによって現在位置の再認識を促す。

Born in Ibaraki in 1983. Graduated from Kyoto City University of Arts, Faculty of Fine Arts, Department of Conceptual Design in 2008, and completed Graduate School of Fine Arts, Department of Painting, Department of Art and Design in 2010. 2012 Exhibited at "Echigo-Tsumari Art Triennial 2012". He works on installations with various materials and techniques. He actively incorporates and expresses the real physical experience and memory gained by practicing mountaineering, as well as outdoor culture such as mountaineering equipment and mountain history, targeting "mountains". Re-recognition of the current position is promoted by re-measuring the deviation of "perspective" caused by the mixture of sense of distance, time, and scale such as "far" and "near", and the distortion as the starting point.

ベアタ・ズバ

Beata ZUBA

ベアタ・ズバ
《夜明けに》2021

クラクフ(ポーランド)生まれ、在住。ヤン・マテイコ美術アカデミー絵画科卒業。絵画、ドローイング、写真などを手掛け、精神医学芸術協会でも活動する。ポーランド芸術家連合メンバー。ヴィスニチ城博物館に作品が収蔵され、数多くの個展開催、2016年ウェンチツァ美術館(ポーランド)の「自由の狂気」展など多数のグループ展に参加。クラクフ現代美術館での国際会議でプレゼンテーション実施。

Born and resident in Krakow (Poland). She graduated from the Department of Painting, Jan Matejko Academy of Fine Arts. She works on painting, drawing and photography, and she also works for the Psychiatric Arts Association. She is a member of the Polish Artists Association. She has her work in the Wiśnicz Castle Museum and has held numerous solo exhibitions. In 2016 she participated in numerous group exhibitions such as the "Insanity of Freedom" exhibition at the Łęczyca Museum (Poland). She gave a presentation at an international conference at the Museum of Contemporary Art, Krakow.

KAMATA Toji

(Professor Emeritus, Sophia University Graduate School)

He has lived and worked in Kyoto for 20 years. During that time, he entered the Higashiyama mountain range 15 years ago in 2006, and since then he has visited Mt. Hiei 718 times (as of July 2, 2021). He mainly goes up and down the mica slope, but sometimes he follows other routes. He sometimes walks in the mountains in the middle of the night without a flashlight. Through the mountain walking called Higashiyama Shugendo, I have witnessed the depth of the mountain, the exquisite circulation, the transition of the four seasons, and the power of nature. Based on that experience, I would like to talk about "Yamakai-longing and fear of another world."

TAKENAMI Haruka

(Associate Professor, Kyoto City University of Arts)

Born in Mutsu City, Aomori Prefecture in 1972. He completed the doctoral program at the Graduate School of Letters, Tohoku University for the third year. He is a Ph.D. (literature). After working as a researcher at the Kurokawa Institute of Ancient Culture, he has been working at Kyoto City University of Arts since 2015. He is in charge of Comprehensive Arts and Conservation and Restoration. His specialty is the history of oriental art, studying landscape paintings and bird-and-flower paintings. His book is "Tang Song Mountain Water Painting Study" (Chuokoron Art Publishing, 2015).

YOSHIOKA Hiroshi

(Professor, Kokoro Research Center Kyoto University)

Born in 1956. He completed the Department of Philosophy (Aesthetics), Faculty of Letters, Kyoto University. He has been a professor at Konan University, a professor at the Institute of Advanced Media Arts and Sciences (IAMAS, Ogaki City, Gifu Prefecture), and a professor at the Department of Literature, Kyoto University. His books include "Information and Life" (co-authored with Shin-yo-sha and Hisashi Muroi) and "Present Tense of <Thought>" (Kodansha Selection Book Mechie). Exhibition plans include "SKIN-DIVE" exhibition (1999), "Kyoto Biennale 2003", and "Ogaki Biennale 2006". In addition to his specialized research, he is active in the field of the real world, such as planning and managing exhibitions and editing magazines.