Program

数々の芸術文化に出会う、感性を刺激する27日間。

  • 龍野
    国際映像祭
  • 龍野
    舞台芸術
  • 山展

龍野国際映像祭

世界中の映像クリエイターが集う「龍野国際映像祭」

「龍野国際映像祭」は、アニメーション作家の宮嶋龍太郎が監修を務め、世界中から映像クリエイターが集まる国際映像祭です。今年は、世界117か国、3,350点の作品が集まりました。会期中にはノミネート作品を上映し、11/28には「実験映像部門」・「アニメーション部門」の2部門の頂点に輝いた各グランプリ、4つの各賞に輝いたクリエイターを表彰します。

01

まちなかプログラム

11/3(水・祝)~ 11/28(日)

会場

町中(6か所)

城下町にある6か所の風情ある会場で、昨年度の龍野国際映像祭の受賞作品、本年度一次審査を通過したものの、ノミネートに至らなかった作品や、エストニアの作品を上映します。(会場:ガレリア アーツ&ティー、三軒長屋おくの蔵内、クラテラスたつの、わのわ自家焙煎珈琲、かどめ公園東屋内、川原町まちや案内所あがりがまち)

ガレリア アーツ&ティー

三軒長屋おくの蔵内

クラテラスたつの

わのわ自家焙煎珈琲

かどめ公園東屋内

川原町まちや案内所
あがりがまち

02

ショーケースプログラム

11/3(水・祝)~19(金)・28(日)

会場

ゐの劇場

アニメーション作家/絵本作家・山村浩二による初長編「幾多の北」の上映の他、たつのにゆかりのある人物をテーマに、映像作家・高木マレイによる三木露風の「樽の唄」(音楽:陽介)、アニメーション作家・宮嶋龍太郎による「野見宿禰」(音楽:薮田翔一)の2作品を地域プロモーション映像作品として上映します。

「幾多の北」©Yamamura Animation / Miyu Productions

「樽の唄」©Marei TAKAKI / TATSUNO ART SCENE

「野見宿禰」©MIYAJIMA FILM / TATSUNO ART SCENE

03

エストニアプログラム
監修:有持旭(エストニア芸術史家)

11/3(水・祝)・6(土)・7(日)・13(土)・19(金)~21(日)

会場

ゐの劇場

※19(金)~21(日)は東入口

エストニアと日本の友好100周年を記念して、エストニア作品特集を組みます。プリート・パルンをはじめとする、長編2作品・短編8作品の全10作品を上映します。11/13には監修をつとめた有持旭が登壇。普段なかなか見る機会がないエストニア作品の世界観や芸術性を、心ゆくまでお楽しみください。

「The Night of the Carrots」プリート・パルン ©Joonisfilm

04

ヤン・マテイコ美術アカデミー
アニメーションフィルムスタジオ 短編映像選

11/3(水・祝)~ 11/29(月)

会場

クラテラスたつの

アニメーションフィルムスタジオは1957年に設立され、ポーランドの美術大学での教育を開始した。本スタジオでは、若手作家、アニメーター、画家、版画家や彫刻家たちがアニメーション制作に携わることができ、学生の興味関心に応じて、芸術的個性に注目しながら経験を広げることができる。今日、スタジオはアニメーションフィルム科となり、修士課程まで進むことができる。アニメーションフィルムスタジオは毎年多くの学生を受け入れ、外国からの学生たちも多く、専門分野あるいは補完的な分野として学ぶことが可能である。在学生や卒業生たちの活躍も目覚ましく、国内外のフェスティバル、例えばベルリン映画祭、カンヌ、アヌシー、ニューヨーク、ザグレブ、広島などの映像祭で若手作家たちが大きな成功を収めている。

05

コンペティションプログラム

11/20(土)~ 11/29(月)

会場

ゐの劇場

龍野国際映像祭の「実験映像部門」、「アニメーション部門」の2部門の頂点に輝いた各グランプリ、各賞を受賞した作品を上映します。

■アニメーション部門
作品名:TOM(トム)
監督:Felippe Steffens(フェリペ・ステフェンズ)

■学生アニメーション部門
作品名:Any Instant Whatever(どんな瞬間でも)
監督:Michelle Brand(ミッシェル・ブランド)

■学生実験映像部門
作品名:Accessing Portals(門への接続)
監督:Alina Adela Chis, Iulia Chirculescu
(アリナ・アデラ・チス、イウリア・チルクレスク)

■実験映像部門
作品名:Equinox(分点)
監督:Jonah Haber(ジョナ・ヘイバー)

06

授賞式

11/28(日)

会場

ゐの劇場

本年3,350点の応募があった龍野国際映像祭。「実験映像部門」・「アニメーション部門」の2部門の頂点に輝いた各グランプリ、各賞に輝いたクリエイターを表彰します。

龍野舞台芸術

演劇や能舞台やライブ演奏など多彩な分野の舞台芸術が町の各会場で繰り広げられます。

07

開会式典&オープニングアクト

11/3(水・祝)11:00〜

会場

ゐの劇場

陽介による和太鼓演奏で開会式典を飾ります。本イベントに合わせて制作した「樽の唄」を生演奏でお披露目いたします。

08

「赤とんぼ」これまでの100年・
これからの100年

11/3(水・祝)13:00〜

会場

ゐの劇場

三木露風・作詞の「赤とんぼ」誕生100年を記念し、たつの出身の歌手・多田周子がこれからの100年を語ります。
来賓:三木豊晴
ビデオメッセージ:山田浩子

09

小倉ヒラク×陽介の文化対談

11/3(水・祝)14:30〜

会場

ゐの劇場

発酵アートをテーマに、発酵デザイナー・小倉ヒラクと「樽の唄」に曲をつけた陽介による文化対談。醸造の町を舞台に新たなヒントを探ります。

10

劇団「安住の地」による公演

11/6(土)〜 7(日)

会場

ゐの劇場 ※有料

京都を拠点に活動している新進気鋭の劇団「安住の地」による、新作「話してこれからのこと触れたまま皮膚に」を上演します。この作品は脚本・演出の岡本昌也氏が、自身の先祖がたつので醤油屋を営んでいたことから着想して出来上がった作品。兵庫の播州弁による現代会話劇です。

  • 6日(土)14:30~開場/15:00~開演(全席自由席)
  • 7日(日)10:30~開場/11:00~開演(全席自由席)
  • 上演時間:各回30分(予定) 料金:2,000円(全席自由席)

【チケットのご購入】

  • オンライン Peatix(https://anju-nochi.peatix.com/)
  • NPO法人ひとまちあーと:TEL.0791-63-5001(月-金/10時-16時)
  • 川原町まちや案内所「あがりがまち」:TEL.0791-78-9292(水-日/10時-16時)
  • ガレリア アーツ&ティー:TEL. 0791-63-3555(定休日 水曜/11時-18時)

11

ジュスカ・グランペール ライブ

11/13(土)

会場

ガレリア アーツ&ティー ※有料

ギター高井博章とヴァイオリンひろせまことによるアコーステック・インストゥルメンタル・デュオ。ジャンルに捉われない様々な音楽の要素を取り入れた「ジュスカサウンド」は、ジャンルを越えて独自の世界観を作り出している。今回、たつのアートシーンのイメージソング「たつの」を提供。

  • 上演時間:17:00~開場/17:30~開演(※19:30終演予定)
  • 料金:前売り3,500円、当日4,000円

チケットのご購入はこちら ※残りわずか

  • 件名「11/13 ジュスカ」で、お名前、参加人数、お電話番号をご記入の上お送りください。

12

ふるさとへの祈り
~多田周子「赤とんぼライブ」~

11/13(土)

会場

ゐの劇場 ※有料

多田周子による「~ふるさとへの祈り~」と題した、三木露風・作詞の「赤とんぼ」誕生100年を記念したライブパフォーマンスを行います。

  • 上演時間:10:30~開場/11:00~開演
  • 料金:1,500円(全席自由席)

チケットのご購入はこちら

  • ガレリア アーツ&ティー:TEL.0791-63-3555
  • NPO法人ひとまちあーと:TEL.0791-63-5001
  • 川原町まちや案内所「あがりがまち」:TEL.0791-78-9292

13

半能「石橋」公演

11/14(日)

会場

ゐの劇場 ※有料

上田拓司氏(観世流能楽師シテ方)を代表とする能楽団体・瓦照苑が主催する、半能「石橋」。趣のある醤油蔵に特設の能舞台を設置し、人々を伝統芸能の世界に誘います。普段なかなかお目にかかることのできない、能がもたらす優美な世界観を心ゆくまでお楽しみください。

  • 上演時間:13:30~開場/14:00~開演(※15:00終演予定)
  • 料金:1,650円(全席自由席)
  • 【出演】:上田拓司、上田宜照、他
  • 【主催】:夙川能舞台瓦照苑(https://kanshou.com)

【チケットのご購入】

  • オンライン予約 Peatix(http://ptix.at/5Gwpxm)
  • NPO法人ひとまちあーと:TEL.0791-63-5001(月-金/10時-16時)
  • 川原町まちや案内所「あがりがまち」:TEL.0791-78-9292(水-日/10時-16時)
  • ガレリア アーツ&ティー:TEL. 0791-63-3555(定休日 水曜/11時-18時)

14

人形芝居 えびす座

11/20(土)~11/21(日)

会場

町中各所

⼈形浄瑠璃や⽂楽のルーツと⾔われ、明治の半ばに途絶えた⻄宮の「えびすかき」。再興を⽬指すえびす座が、えびすかきの魅⼒を伝えます。

15

コンサート 三木露風の詩による
童謡全集1 ~薮田翔一作曲~

11/21(日)

会場

赤とんぼ文化ホール ※有料

2015年より三木露風の詩で童謡を作曲してきた薮田翔一によるコンサート。今回は童謡全集1として、これまでに作曲してきた童謡を中心に、中原中也の詩による歌曲、ハープの曲などを交えながら披露。メゾソプラノ石田滉、ハープ大西伶奈、合唱団「露風を謳う」と共にお届けします。

  • 上演時間:13:30~開場/14:00~開演(※16:00終演予定)
  • 料金:2,000円(全席自由席)

チケットのご購入はこちら

  • 赤とんぼ文化ホール:TEL.0791-63-1888
  • アクアホール:TEL.0791-72-4688
  • ガレリア アーツ&ティー:TEL.0791-63-3555
  • NPO法人ひとまちあーと:TEL.0791-63-5001
  • 川原町まちや案内所「あがりがまち」:TEL. 0791-78-9292

山展

「龍野アートプロジェクト」をリニューアル開催。故郷の山と呼応する、山の魅力や神秘的な力をテーマとする日本とポーランドの作品を展示。城下町を散策しながら芸術作品との出会いを楽しめます。

概要

カール・ブッセの「山のあなたの空遠く 『幸い』住むと人のいふ」の詩句にもあるように、山は洋の東西を問わずはるかな憧れを掻き立ててきた。また古来、山は聖地として信仰の対象となっていることが多く、修験道の修業の場や霊山として恐れられ、あるいは敬われている。山は多様な生物をはぐくむ豊かな場所であると同時に、異形の者たちがうごめき、異世界への通路としても機能する。そびえたつ山は人間に限界を超えるよう挑みかける一方、里山は暮らしのそばに寄り添い、四季折々に自然の恵みをもたらしてきた。このたび、長引くCOVID-19の感染拡大状況においては、人間の力で制御しきれないウィルスの猛威があらためて自然への畏怖の念を思い起こさせる契機ともなっており、地球規模で環境破壊が急速に進む昨今、改めて山林や異世界についても関心が高まったのではないだろうか。
龍野においても、緑豊かな鶏籠山、的場山や白鷺山と揖保川に囲まれた場所で自然との交流を深めながら生活の営みが築かれてきた。本展では、山をモチーフとした作品から、こうした多様な山の持つ神秘的な力や魅力の源を探る。東洋と西洋で「山」がどのようなシンボルとして機能しているか、相互に比較を行いつつ、古来敬われ、あるいは親しみを込めつつも畏れられてきた山の様々な表情の一端を明らかにしてみたい。
関連行事では、郷土の山との関わりの歴史などもひも解きつつ、作家を交えて「山」の汲みつくせない魅力に迫る。

企画:加須屋明子(京都市立芸術大学教授)

Overview

As Carl Hermann Busse's poem " Over the mountains, Far to wander, people say, Lives the Happiness.", the mountain arouses a longing for far east and west of the ocean, and since ancient times, the mountain has been worshiped as a sacred place. It has been feared or respected as a place for training in 修験道(Shugendo, Japanese mountain asceticism- shamanism incorporation Shinto and Buddhist concepts) and as a sacred space. The mountain is a rich place that nurtures a variety of creatures, and at the same time, it also functions as a passage for strangers to move and to another world. The towering mountains challenge humans to push the limits, while the 里山(Satoyama, village-vicinity mountain) are close to their daily lives, bringing the blessings of nature to the four seasons. In addition, in the prolonged spread of COVID-19 infection, the violence of viruses that cannot be controlled by human power has become an opportunity to remind us of the awe of nature, and the environmental destruction is rapidly progressing on a global scale. Interest in forests and other worlds has increased again.
In Tatsuno, living activities have been built while deepening exchanges with nature in places surrounded by lush Mt. Keirozan, Mt. Matoba-yama, Mt. Shirasagi-yama and the Ibo River. In this exhibition, we will explore the sources of the mysterious power and charm of these diverse mountains from works with mountain motifs. We would like to clarify some of the various expressions of the mountain that have been respected or familiar since ancient times, while comparing each other as to what kind of symbol the "mountain" functions. At related events, while unraveling the history of local mountain worship, we will approach the charm of "mountain".

Curator: KASUYA Akiko

16

まちなか芸術散歩

11/20(土)~ 11/29(月)

会場

ゐの劇場/聚遠亭/クラテラス/他

※聚遠亭は11/28(日)までの開催となります。

美術評論家、キュレーター、京都市立芸術学部大学院美術研究科の教授である加須屋明子が芸術監督を務め、国内外の作家による芸術作品を、たつの城下町の複数の会場に展示しています。紅葉も色づく時期なので、ぜひ、街歩きと芸術鑑賞をともにお楽しみください。

1 ダニエル・コニウシュ《Untitled (14.39.33)》2021
2 山下耕平《冬期避難小屋》2017
3 ベアタ・ズバ《夜明けに》2021
4 宮嶋龍太郎《RADIO WAVE》2016
5 アグニェシュカ・ポルスカ《話す山》2015

キュレーター

加須屋明子(京都市立芸術大学教授)

1963年兵庫県生まれ。 京都大学文学部大学院博士後期課程単取得満期退学(美学美術史学専攻)。 ヤギェウォ大学(クラクフ、ポーランド)哲学研究所美学研究室留学。国立国際美術館主任学芸員を経て、現職。主な展覧会「転換期の作法」2005年(国立国際美術館)、「死の劇場」2015年(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)など。主な著書『ポーランドの前衛美術』(創元社、2015年)、『現代美術の場としてのポーランド』(創元社、2021年)など。2011-2020年龍野アートプロジェクト芸術監督。

Curator

KASUYA Akiko (Professor, Kyoto City University of Arts)

Born in Hyogo prefecture in 1963. She completed the doctoral program at the Graduate School of Letters, Kyoto University, and withdrew from school (she majored in aesthetics and art history). She studied abroad at the Aesthetics Laboratory, Institute of Philosophy, Jagiellonian University (Krakow, Poland). She worked as the chief curator of the National Museum of Art, Osaka, and she is in her current position. Her major exhibitions include "The Transitional Manners" 2005 (National Museum of Art, Osaka) and "Theatre of Death" 2015 (Kyoto City University of Arts Gallery @KCUA). Her major books include "Polish Avant-Garde Art" (Sogensha, 2015) and "Poland as a Place for Contemporary Art" (Sogensha, 2021). 2011-2020 Artistic Director of Tatsuno Art Project.

山展 関連イベント

"Mountain" Tatsuno Art Scene 2021
November 20th(Sat.)- 29(Mon), 2021 (Shuen-tei until 28(Sun.)
Venue:I-scene 10:00-17:00 / Kura-terrace 10:00-18:00/ Shuen-tei 9:30-16:00

11/20(土)

17:00~18:00 会場/ゐの劇場

「アーティストトーク」ZOOM配信

Opening talk: November 20th 17:00-18:00

11/21(日)

10:30~11:30 会場/ゐの劇場

「町歩きガイドツアー」(ガイド:加須屋明子)

Guide tour: Nobember 21st 10:30-11:30 by KASUYA Akiko

11/22(月)

18:00~19:00 会場/ゐの劇場

「トークセッション」ZOOM配信(ゲスト:新宮義哲 聞き手:宰井琢磨、加須屋明子)

Guest talk: November 22nd ,18:00-19:00  by SHINGU Yoshinori

※事前にZOOMアプリのご登録をお済ませください。

11/20(土)〜11/21(日) 同時開催

第18回オータムフェスティバルin龍野

> http://www.tatsuno-af.jp/